人づくり

 人を育てるということはとても重要であるが難しい。何故難しいかというと個々人が違う価値観や個性をもっていて、モチベーションが上がるタイミングや内容も異なるなど複雑な要因が絡み合っているからである。知識や能力は重要であるが、人に挨拶できないなど礼儀を疎かにしてしまうと、誤解を生み持ち味が出せなくなってしまうし、上手くいかないことがあったらすぐに心が折れてしまうと、うまくいくものもうまくいかなくなる。実にやっかいなのである。

 だからこそ、仕事が大事だと思う。社会に出て働く前には気づかなかった自分に良い意味でも悪い意味でも気づくのは、仕事を通してのことが多い。仕事の進め方や基礎知識、先輩や後輩との人間関係、お客様との信頼関係など、仕事の中で否応なく自分を省みざるを得ない環境に身を置くからである。 人づくりという点では、自分が自分をどう扱うか、上司がどう関わるかが重要だと思う。端的に言えば、自分を教育する能力がそのまま人を教育する能力につながる。上司が自分自身を教育している姿をみて部下は自分のあり方を考える。上司が自分自身を教育することなく部下の成長を求めることは部下の反感をかうことになりかねない。上司は、夢と知識と勇気を部下に与えていただきたい。この人のためにと部下が自主的に行動する自己教育者であっていただきたい。何はともあれ、仕事の場は、生活の場としてのみならず、人が成長する場として尊いのである。当たり前かも知れないが、実務の中での教育が最も効果がある。また、一人の成長を共有し、全体に染みこませていくことも大事である。社風は、こうして創られていくものだ。

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